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末期日記新装版
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鉄の隅から今日は。
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で、Uターンしようにもできなくなったうざきさん。電子アナウンスの流れる携帯握って途方にくれる。
だが、外は降り頻る一面の雪。のんびりしてては動けなくなる可能性も…

てやんでい。

いつまでも迷っていても仕方がない。
ぴっと役に立たぬ携帯閉じて、荷物まとめて立ち上がり意を決して白いホームに降りりゃ途端吹き付ける真白な吹雪。
ぐっと肩のストール巻き付けて、向かうは、バスへの改札でも、Uターンの上りホームでもなく、席とは端っこ同士の車掌室。

この期に及んでなにをといえば、意地汚くも、上官が振替してくれないか聞きにいくためである。

ごめんなさい上官!

足は勇んで心で詫びて、降る雪をけちらし辿りつきたる最後尾。

さぁ!いざ交渉を!と腕を巻くって(寒いからつもり)車掌に挑もうとしたそこには…

すでに同じ考えの先客万来、車掌副車掌運転士に食ってかかっている真っ最中。
中でもイカにもスポーツ中な旦那は…
「俺は今年3回もシーハイルに乗ってんだ!」
なのに一度もスキー場に着けないってのはどういう事だ!

エキサイトして叫んでる。
…そりゃ雪のせいでしょう。とはきっとその場にいた全員の思ったことでしょう。しかし、それよか3回もぽしゃってまた乗るとこが凄いっつーかー愛というか、

だったら僕に乗ればいいじゃなぁーい

どこからか上官のお声が聞こえてくる。

片や時刻表携えた小太りのいかにも鉄のあんちゃんは「今年ラストだからこれ乗ったんですけどね、動かないんですか、もう」
だったら水上でSL水上乗ろうかなぁ。

…普通の列車が止まるのにSLが動くと思うところが凄い。

つまり、この人達の目的は一つ。

動かないなら、代行バスをだせ!あわよくば上官の振替おや。

…なんだ、お仲間じゃん。
しかし、車掌副車掌運転士の三役はそんな文武一体の猛攻に怯む事なく、

「いやーですからね、私もそうしてあげたいのは山々なんですが、なにしろ高崎の支社にまず連絡してですね」
そこから東京の新幹線運行司令所にお伺いを立てなきゃならんのだそうで、
「返事が来る前にこっちが動くのが先かもしれませんね」
とりあえず、多分代行バスは出ると思いますからお急ぎならそちらに
「新幹線はわかりませんが」

と半ばヤケッパチのハイテンションで説明しとる。

…こりゃよっぽどこういう事態になれてるとみた。

つまり、この人達の役目は列車が動きだすまでこうやってかわしながら時間を稼ぐことで、その為に今矢面にたつ車掌の後ろで他の二人が色々連絡しながら手配してるんだなぁ。

こりゃ無理だ。

百戦連磨の職業鉄の半ギレの気迫に何かを悟ったか、体育会系も文系も散っていく。
残った腐系も大人しく、びゅうのパックで乗り込んでUターンしたいんだけど代理店と連絡とれないからどうすればいいかわからないと尋ねるだけにとどめ、なら、チケット購入した代理店に行けば大丈夫と教えてもらったのでここが潮時と撤退することにあい致した次第。

撤退ソングはほたるの光。
上りがくるまで席にいようともどる心中でリピートする、気持はさぞ気落ちしていると思いきや…

こういう時の上官の指令系統とかお伺いのたてかたとかが実地でしれて、しーめしめとほくそえんでた、うざきでしたとさ。


まだ続くよー
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